T-engineの話

こちらに関しては、「ユーザーインターフェイスガイドライン」がやっぱりあるようです。その目的は、標準化にあるような気がします。ユーザとコンピュータ間やコンピュータとコンピュータ間のインターフェイスを統一することで、情報流通の流れを標準化すること。そのことによって、様々な応用アプリケーションに適応していこうという考え方のようです。もともとの目的が、「Real Time Nucleas」だったわけですから、本当に進歩を遂げたんだなと思います。坂村健さんの夢は、コンピュータ全体の環境をデザインすることだったわけですから、一部の特定用途向け大型コンピュータ(デジタル交換機)から、組み込みのコンピュータまで、統一された形でのシステムデザインが達成されつつあるわけですね。M-TRONは実現しませんでしたが、T-engineになってから、データ流通のしくみであるとか、本当の「組み込み向け」の用途システムとして花を開きつつあるような気がします。

この項目、遠い昔によんだ「電脳構築学」や「TRONを創る」、さらには「ITRON」関連の書籍を思い出して書いています。